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仙台発。大人の情報誌「りらく」顔語り

浦山 文枝(うらやまふみえ)

浦山 文枝

浦山 文枝 - うらやま ふみえ

仙台市出身、宮城学院大学を卒業後、就職、結婚。その後離婚し、ミセスに人気のあるアパレルメーカー(株) セラビに3年間勤務。平成11年10月から、一番町2丁目でブティック『プルミエール』を経営。血液O型。

 わずか6坪とはいっても、仙台・一番町という目抜き通りに面した店構えである。「今考えると、すごいことを始めちゃったと…。 怖いもの知らずでしたね」。柔らかい笑顔に茶目っ気が映り、瞳をキラキラ輝かせる。

 「ある程度の年齢になったとき、この先自分はどうやって生きていこうかと考えたんです」。 自分自身が好きなことは飲食やファッション関連。一番の楽しみは仕事にしないでとっておき、それならブ ティックをやってみようということになった。「勤めていた会社や当時の友人、異業種交流などで知り合った 方々の力添えのお陰で、とんとん拍子に進みました」。サラリーマン家庭に育ち商売は全く初めて、まさかこん な街の真ん中の店舗など考えていなかったという。言葉を選びながらも臆することなく、明快に意思を投げかけ るスタイルが小気味いい。

 店は40〜50代をターゲットとした、明るく気のおけない雰囲気。「気軽に入れ、気持ちよく買い物をしていただ くことに気を遣っています」。例えば、試着して気に入らなかった時に、お客様の気持ちに負担にならないようフォロ ーする。「せっかくだから、本当に気に入ったものを選んでくださいね、と…。買わないお客様ほど大事なんです」。 女性なら誰でも経験があろうが、こうしたさりげない心遣いが何より嬉しいはずだ。

 オープン以来1年余り、休まずに突っ走ってきた。経験するうちに、商売の怖さが膨らんできたという。 「高い目標とか、使命感のようなものはありません。ただ、やらないでグチグチ言うのが嫌いなタイプだから…。 まだこれからが勉強だけど、やって良かったです」。チャーミングで豪快、ダイナミックで繊細とでもいおうか…。 会話に挟まれる細やかな配慮と、くよくよしない大らかさがほど良くマッチしている。

 ほっとできる時間は、午後7時の閉店後の寄り道で『飲んで食べるひととき』。「どうも食べっぷり飲みっ ぷりがいいらしく、お店の人に気に入られてしまうんです。私の場合、異業種交流のシュの字は酒と書くのかも(笑)」 。あっけらかんとしたところもチャームポイントの一つだ。周囲の人間に恵まれ、グルメやお酒の会に誘われる機会 が多いというのも、こうした独特の感性と心の広さを併せ持つ人柄によるものだろう。
 今後の夢はと聞けば、「気負わず生きていけたらなあと…。まずはこの仕事を3年、5年と続けることで精一杯ですね」。 自然体で主張があり、女っぽさもある…。同性からみても多分に魅力的な人物である。



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