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仙台発。大人の情報誌「りらく」顔語り

高野 十(たかのみつる)

高野 十

高野 十 - たかの みつる

螢ートランドリータカノ取締役社長。昭和20年、仙台市生まれ。中学から東京で学び、日本大学法学部在学時代には家業の新聞販売業の東京部門を手伝っていた。昭和46年に帰郷し、47年に螢織ノを設立して現職。趣味は、見知らぬ国、土地を訪ね歩くこと。

 「もう、責任重大。布団をかぶって隠れていたいですよ(笑)」、世界初『超臨界二酸化炭素クリーニング』 の事業化が来春に迫り、ジョークを交えながら思いを吐露する。
 液体でも気体でもない、超臨界流体の二酸化炭素を洗浄媒体とするこの方法は、東北大や国などの産学官連 携で開発し、実現が叶ったもの。有機溶剤を使わず撹拌も不要なことから、「人体に無害」、「衣類を傷めない」、 「環境に優しい」などと、大きな注目を集めている。「助成金という借り分を、ビジネスで利益を出し、税金でお 返ししなくてはならないんです」。なるほど、実業家としていかに力を発揮するか、これからが本番であり正念場という訳だ。

 27歳で起業。「会社は育たなければ意味がありません。10年で仙台の業界1位になろうと‥」。 銀行に頭を下げながらも、チャンスと見れば乗り、見切れば引き、常に上を目指して突っ走ってきた。結局 12年かかって目標をクリアし、いよいよ世界を視野に入れて飛翔しようとしている。

 ダークスーツをキリリと着こなし、浅黒い肌、短髪‥ここまではコワモテ風(失礼!)なのだが、 軽口を飛ばしながら笑顔を振りまく様子は、外見とはほど遠い。「学生の頃は、遊びまくった不良でしてね(笑)」、 先ほどからの冗談口調に加え、瞳が悪戯っ子のように輝いた。親は東京の名門校からエリートコースをと望んだらしいが、 「勉強より楽しいことが沢山あった。あまり悪く書かれても困りますけどね(笑)」、明朗快活、常にストレート。きっと仕 事もプライベートも、このスタイルを通しているに違いない。

 信条は『常識、マイナスを採ろう』。問題が生じると、自分にマイナスな方を選ぶという。 「世の中にうまい解決法なんてない。困った時こそ損しておいた方が、後々いいんです」。な〜るほど! ‥視線を捉えて快活に、かつ真摯に話されると、聞き手は心が自然に共鳴する。そんな、親近感や誠実さとい った、言葉以外のオーラも寄せてくるのだ。

 十と表記する自分の名をプラスと表現する。「兄はマイナス、一と書いてはじめという名。 彼は人が良過ぎて損な役回りだったけど、みんなに慕われました‥」。12年前に氏を亡くした時、 考えを新たにしたという。「自分は、プラスになることばかり考えていたかもしれない。兄のようにマ イナスを嫌わない部分も必要だと‥」。こうして、方向修正をしたのだという。表情豊かに、相変わら ず直球勝負の物言いだ。その実は、新しく過大なほどの事業に向け、改めて自分に言い聞かせているのかもしれない。

 さて、来春からの『世界初』への展望は?「『洗う』という概念がくつがえされ、可能性がどんどん広がっ ています」。全国報道の後、原子力関連や高級ブティックなど、多方面から問い合わせが殺到。そうした中から新 たなビジネスが生まれそうだという。「化学物質過敏症の方にいいことは実証済み。ほかにも、お客様に喜んでいただ けることをどんどん進めていきます」。プラスとマイナスの両電極で駆ける元気な実業家の行く手は、きっと輝きに満ちていよう。



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