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仙台発。大人の情報誌「りらく」顔語り

内ケ  研(うちがさきけん)

内ケ 研

内ケ 研 - うちがさき けん

(合)内ケ崎酒造店専務。昭和25年仙台市生まれ。東北大機械工学二科卒業後、川崎重工(株)入社。川崎市の工場、東京の設計事務所などに勤務。昭和63年から、家業に戻り現職。血液B型。

古い酒蔵を仕切る人物と聞けば、『職人気質』とか『頑固』といったイメージを描いてしまう。実際にお逢いしてみて 、人間の思い込みの浅はかさを実感した。

「家業を継がなければならないという意識はあまりなかったんです。」長男なのだが、大学では機械工学を専攻、卒業し てエンジニアの道へ。「父親も大学に残っていて、家へは大分遅くに戻りました。」古い体制などにとらわれない、学究 派の血筋なのだろう。口数は多くないが、重なる質問にも実に真摯に一つずつ、丁寧に答えを返してくる。
「酒造りですか?う?ん、時代とともに日本酒を飲むスタイルが変わってきているし、時代のニーズに応えられる酒を皆 さまに供給しているかどうかと考えると、難しいですね。」
 宮城県酒造組合が『純米酒県宣言』をしたのが昭和 61年。ある程度の評価は定着したが、もっと純米酒に親しんでほ しいと強調する。「大吟醸や吟醸酒は個性が強く、そういうお酒は酒屋としては目指すところですが、それはお酒を主役 にして楽しむもの。お酒と料理を一緒に、お互いに引き立て合いながら楽しめる、そんなお酒が純米酒です。」ひと言ず つかみしめるように話す印象は、学校の先生のようでもある。そう、穏和な中に情熱を秘めた、理科の先生というところ だろうか。「新しい酵母も使い、少しアルコール度数の低い、柔らかくて美味しい純米酒をと、狙っているんです。」

 目下の楽しみはエンゲイ?!「チャンチャカチャンのエンゲイではありませんよ(笑)。」屈託のない笑顔が印象的だ。 「種を植えればちゃんと花が咲く。十数年前に体験して、これが楽しくなりましてね。」根っからの学究指向が働くのだ ろう。独学で、「パンジーを夏越しさせ、ペチュニアやロベリアを冬越しさせようなどと、変なことを色々やってます。 」(やっぱり、理科の先生だっ)。目を輝かせ、言葉も弾んでくる。

 さて、酒蔵のある富谷町は奥州街道の宿場で栄えたところ。今、有志たちの間では、町おこしの一環として、かつて数 え歌に詠まれた『富谷茶』の復活にチャレンジしている。立場上、そして性格上、並々ならぬ思い入れがあるのだろう。 「お茶は霜に弱く、難しいけど、少しずつ進めています。うちの蔵はこの町の歴史と共にあるので、地域にはこだわって いきたいですね。」

 現職についてから商品数がグンと増えたというが、それも持ち前の探求心と創意工夫精神の賜だろう。「でも『こうい うお酒を造りました』だけではダメ。口に運んでいただくまでの提案やPRが大切です。」…。『凝り性で学究肌の蔵人』 が醸す味わいに、ほんのり酔ってみたくなった。



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